オラトリオとは

オラトリオというと馴染みがない人がほとんどではないでしょうか。オラトリオとは、宗教的なものを扱った音楽劇です。ですがオペラとは違い、オラトリオには演技がありません。演奏会形式のオペラと表現するのが近いかもしれません。

オラトリオ:四季

オラトリオの代表的な作品には、ヘンデルの「メサイア」、バッハの「クリスマス・オラトリオ」があります。

これらはタイトル通りキリスト教的なオラトリオですが、ハイドンの「四季」は世俗的な感じがします。

「四季」はシモン(バリトン独唱)、ルーカス(テノール独唱)、ハンネ(ソプラノ独唱)というオーストリアの農民が登場し、春夏秋冬それぞれに感謝と祈りをこめて合唱します。神への感謝がテーマの作品になります。

四季

「四季」は重々しく暗いイメージの序奏から始まります。これは冬の厳しさを表現したものであり、ハイドンの交響曲の序奏のような、立派で壮大な雰囲気を漂わせています。その後、独唱者3人が登場して春が訪れたことを告げます。

農民たちによる、民謡のような合唱や、鼻歌のように歌うところなど、親しみやすい合唱が歌われていきます。

オーケストラでは、ハイドンの交響曲第94番「驚愕」の第2楽章のメロディを演奏します。また、春の第6番後半ではフーガが登場します。

この主題は、モーツァルトのレクイエムの中にも登場します。モーツァルトのレクイエムのほうが先に作曲されていますので、ハイドンは何か意味を込めて、このメロディを引用したのかもしれません。


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